スコタイ遺跡牛

スコタイ遺跡牛 in Thailand
2000/07/21【復刻版】

画像の説明

画像の説明

タイ国の古都アユタヤ、スコタイ、ピヌサローク
いずれも仏教の古い巨大遺跡があまり修復されずに残っている
(上)スコタイのワット・マハタート
こういう野ざらしの仏像がいっぱい

画像の説明

↑ワット・サパン・ヒーン
旧都スコタイの諸行無常を見おろして立ち続けてきた
施無畏印の大仏立像
12世紀にはすでに存在したことが王の碑文に記されている

画像の説明

スコタイにはあらゆるところに
こんな遺跡があって
なぜか牛とよく似合う
牛の無時間性と廃墟の無時間性が
合うんだと思います
時間が止まったような空間です

画像の説明

↑写真左下の木陰にゆったりくつろぐ牛は賢者の風格
誰かと競争する必要もないし蓄財の必要もないし
権力を持つ必要もないし武器を持つ必要もない

画像の説明

何世紀ものあいだスコタイ野外仏たちは
様々な王朝の栄枯盛衰を見てきたが
そこにはいつも牛たちがいて
むしゃむしゃ のったり
もぐもぐ のったり 

画像の説明

王朝が生まれようが
王朝が滅ぼされようが
むしゃむしゃ もぐもぐ
のったり のったり

画像の説明

あわてず さわがず ゆったり のったり
いそがず さわがず ゆったり のったり

万物の霊長にして神の似姿たるヒトだけが
いそいで あせって いらいら ぺこぺこ
せかせか あたふた いらいら ぺこぺこ

画像の説明

「牛歩」は「進歩」じゃないけれど
なにやら聖なる香りを持ち歩いている

ヒトは思考の木の実を食べて「エデンの園」から追放され
かわりに「進歩」をとげたというストーリーですが・・・

確かに思考は様々な科学的発明・発見をもたらし
産業革命を成功させて安全・衛生・快適・便利な
素晴らしい現代文明をもたらすことができたけれど
そこはやっぱり「エデンの園」ではなかったんですね

世界中の海や川・湖は
とりかえしのつかないほど汚染され
たくさんの生物種が絶滅もしくは絶滅の危機に瀕し
遺伝子レベルの異変が生じています
オゾンホールも拡大するばっかり

一方で世界経済も破綻の感があり
明るい未来が見えてこないなかで
犯罪や自殺や医療費も増加するばっかり

・・・けれど

スコタイ仏は目を閉じて沈黙し
牛たちは ゆったり のったり
もぐもぐ もぐもぐ


ダイヤルアップ接続時代だったので
写真は極端に軽いサイズになっています。
できるだけ軽くすることが親切でした。

上のワット・マハタートとかワット・サパン・ヒーンの「ワット」は
寺という意味のタイ語です。首都バンコクのワット・ポーが有名です。

powered by Quick Homepage Maker 5.0
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional